アーモンド

2012/09/01

<脳細胞に活力を与えるビタミンEを多量に含有する>

 アーモンドが日本に渡来したのは、江戸時代に南蛮船でポルトガル人が持ち込んだのが最初といわれています。アーモンド粒の形状が偏平なことから和名を「扁桃」と呼び、咽頭部の両側にあるリンパ組織の形がこれに似ていることから「扁桃腺」の語源となりました。

 アーモンドの木は、バラ科さくら属で、その花は桜や桃に大変よく似た五弁の淡いピンク色で2~3月にかけて一斉開花します。自家受粉しない品種があるため、蜜蜂の助けを借りて受粉結実し、秋の初めには枝もたわわに果肉が成熟してはじけ、中の殻が見えてくると収穫です。
 アーモンドの生産は、世界の約7割をアメリカ合衆国カリフォルニア州で収穫され、日本などの消費国へ輸出されます。スペイン、イタリア、ギリシャなどでも生産されますが、その量は少なく多くは自国で消費されます。

 世界のナッツのうち最も大量に利用されているのがアーモンドで、その利用方法は広範囲にわたり、製菓原料用としてローストホール、ローストクラッシュ(砕粒)、スライス、プードル(粉末)、ペーストなどがあり、また、フライ味付けしたスナックナッツや料理用があります。
 アーモンドの脂肪酸組成の約70%は、一価不飽和脂肪酸で構成されており、特に悪玉コレステロールを抑制するオレイン酸がその99%を占めています。また、ナッツ類の中でもカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛といったミネラルバランスに優れ、食物繊維も11.8%と非常に多く含まれています。更にその抗酸化作用により活性酸素を抑制して、あらゆる細胞の老化防止に役立つビタミンEが大変多く含まれていることから最近、脳の掃除をするマトウ細胞を活性化し、脳梗塞やボケの防止に役立つ食品として注目されています。
    日本食品新聞社より抜粋

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